人の道
introduction

全てはお客様のために…
世界初のハイブリッドを
生み出した技術力が
今も自動車の進化を牽引する。

世界中で産業を、社会を、人の暮らしを支え続ける日野自動車のトラック・バス。そこには過酷な環境に耐える信頼性や耐久性、地域社会や地球の未来を見据えた環境性能など、様々な性能が高いレベルで求められています。これを実現するのが世界に誇る日野の技術力。その象徴とも言えるのが、ハイブリッドシステムの開発です。日野自動車は1991年、世界に先駆けてハイブリッドバスを量産化。以後、次々と新技術を開発・導入しながら、ハイブリッドの進化を牽引してきました。ここではハイブリッド技術の誕生、常に進化を止めない技術開発力の秘密をご紹介します。

世界初のハイブリッドは
環境対策のニーズから
生まれた。

取締役写真

世界初のディーゼル・電気ハイブリッドシステムHIMRを搭載した大型バス

日野自動車が世界で初めて量産車としてハイブリッドバスを発売したのは1991年。ハイブリッド乗用車の発売が1990年代後半だったことを考えると、いかに先進的な取り組みだったかがわかる。

そもそも技術開発は1980年代から始まった。元々エンジンの排気量低下によるエンジンブレーキ強化のためのリターダの開発が目的であったが、ある発想から、リターダをモーターとして作用させることで様々に活用できると気付いたこと。これがハイブリッドシステムの開発の始まりである。しかし当然ながら、どこにもそのお手本はない。モーター、インバーター、バッテリーといった主要部品の全てを手探りで開発しなければならなかった。

試行錯誤の末に誕生したのが、世界初のディーゼル・電気ハイブリッドシステムHIMR(ハイエムアール)を搭載した大型路線バスだ。当時はディーゼル車が排出する黒煙が社会問題化していたため、日野自動車ではこのシステムを黒煙低減デバイスとして採用した。その後、窒素酸化物(NOx)などの排出規制が強化されたため、今度はこのシステムを排ガス低減デバイスとして焦点を絞った開発を進めていったのだ。

排ガス対策から燃費へ、
ニーズの変化に
技術で答えを出す。

21世紀に入ってハイブリッド乗用車が脚光を浴びるようになると、世の中のトレンドがハイブリッド=燃費という時代になり、トラックやバスにも燃費向上ニーズが一気に拡大。日野自動車も商用車メーカーとして真っ先に燃費向上に向けて技術を進化させる方向に進んだ。

黒煙低減、排出ガス低減、燃費向上とニーズが変化する中、ハイブリッドシステムについて長い間技術的な議論を重ねた。最大のテーマは『商用車で、かつディーゼルエンジンとの組み合わせに最適なハイブリッドシステムは?』だった。

その結論は、商用車に必要な堅牢、シンプル、軽量でかつディーゼルエンジンとのマッチングには1モーターパラレルシステムが最適であるというもの。その中でさらなる燃費向上に向けてシステムの刷新を行いモーターの位置をエンジン直結からクラッチ後方に移設、これによりエネルギー回生量を格段に増加させると共にモーターだけでタイヤを駆動できるようになった。このシステム刷新をきっかけに、開発エンジニアたちはさらなる燃費向上を追求していった。

日野自動車が目指しているのは感動品質。ハイブリッドの先駆者として、他社を凌駕し続けることが至上命題。そのため、徹底して技術を追求しながらシーズとニーズをマッチングさせていった。

多機能化へ、
AIによる車両制御へ、
技術の発展・進化は
終わらない。

その後、市場のニーズに応えてHV開発部はさらなる性能向上、多機能化など、技術革新を推し進めていく。大型冷凍トラックの冷凍機に電力を供給するCOOL Hybridシステムもその一つ。ハイブリッドのエネルギー回生機能とバッテリーを介さない高効率発電により冷凍機の予冷時間を格段に短縮、また安定した品温性能に加えて、燃費向上にも貢献し、流通分野に大きなメリットをもたらした。

これからの課題は大型トラックのさらなる燃費向上だ。もともと高速道路を長距離かつ一定スピードで走ることが多い大型トラックはハイブリッドの燃費効果が出にくい。しかし、これまで蓄積された技術に新たなアイデアを加え、この難題に挑戦している。それには要素技術のさらなる高度化だけでなく、制御技術の革新が最も重要となる。

最新のICT技術を最大限活用し、走行状態におけるエンジン、モーター、バッテリー、トランスミッションをきめ細かく制御することで燃費をトータルに向上させていく必要がある。このような制御を可能にするAI(人工知能)機能を持ったハイブリッド車両制御は、すでに2011年から小型HVトラックに採用されており、今後さらに進化させて大型トラックにも採用していく予定だ。

世界に先駆けてハイブリッドに挑んだHV開発部のパイオニア精神は、今、さらに新たな技術の可能性を広げていこうとしているのだ。

ハイブリッド専用クリーンディーゼルエンジンN04C-UL+永久磁石式新型モーター。ハイブリッドシステムとの組み合わせでアトキンソンサイクルを具現化するなど、十分な動力性能も確保しながら低燃費を実現した。

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