ニュースリリース

2010年06月30日

FTD燃料と水素化バイオディーゼル燃料との混合液体燃料を使用したハイブリッド路線バスでの実証運行を実施

-「次世代低公害車両開発・実用化促進プロジェクト」に参画、2010年12月まで東京都内で営業運行-

トヨタ自動車株式会社
日野自動車株式会社
昭和シェル石油株式会社

 トヨタ自動車(株)(本社:愛知県豊田市;以下、トヨタ)、日野自動車(株)(本社:東京都日野市;以下、日野)、昭和シェル石油(株)(本社:東京都港区;以下、昭和シェル)は、FTD(Fischer-Tropsch Diesel)燃料*1と水素化バイオディーゼル燃料*2との混合燃料を使用したハイブリッド路線バスでの実証運行を7月1日より開始する。この実証運行は、国土交通省からの委託事業で、独立行政法人 交通安全環境研究所(所在:東京都調布市 以下、交通研)が中心となって実施している「次世代低公害車両開発・実用化促進プロジェクト」の一環として、2010年12月まで実施される予定である。

 FTD燃料は、Fischer-Tropsch製法による合成液体燃料で、ディーゼルエンジンに適した燃焼特性と硫黄分・アロマ分を含まない性状をもつ。この燃料は排出ガスのクリーン化に大きく寄与し、本プロジェクトにおける現行エンジンを使った先行試験結果では、軽油と比べ触媒などで後処理をする前の排出ガス中におけるPM(粒子状物質)を約50%、HC(炭化水素)およびCO(一酸化炭素)を約20%低減することが示されている。また、市場導入時には既存のインフラを活用できること、天然ガスのみならず資源が豊富な石炭やバイオマスからも製造が可能なことから、エネルギーセキュリティの観点からも軽油に代わる有望な代替燃料と考えられている。

 トヨタ、日野、昭和シェルは、交通研とともに、FTD燃料の有用性に着眼し、2005年10月から上記プロジェクトに取り組み、2007年12月にはFTD燃料を使用する車両積載用トラックで愛知県豊田市周辺およびトヨタ事業所間(トヨタ本社~東富士研究所)を期間限定の試験走行を実施するなど大幅な低公害化を実現するFTD燃料用専用車両の開発や走行試験を行なってきた。
 今回の実証運行では、CO2抑制の観点から、FTD燃料とバイオ由来の水素化バイオディーゼル燃料との混合液体燃料が、長期にわたり車両改造を伴わずに利用できることを実証するためのものであり、車両に使用される燃料噴射系部品や、燃料ホースなどへの影響を調査する。車両は、東京都交通局の保有するハイブリッド路線バス「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」を使用、都営バス小滝橋営業所を起点に東京都区内で営業運行を実施する。

*1 今回使用するFTD燃料は、天然ガスを原料とし、マレーシアのシェル中間留分合成プラントで生産された Shell GTL Fuelを使用。
*2 今回使用する水素化バイオディーゼル燃料は、植物油を原料とし水素化処理して得られたもので、HVO  (Hydrotreated Vegetable Oil)燃料とも称される。植物油の他に動物油等、多様な油脂から製造可能で、性質はFTD燃料に近い。

以 上

<本件に関するお問い合わせ先>
トヨタ自動車株式会社 広報部 (東  京) 03-3817-9111~6
(名古屋) 052-552-0603~08
(本  社) 0565-23-3510~5
日野自動車株式会社 総合企画部 広報渉外室 (本  社) 042-586-5494
昭和シェル石油株式会社 広報部 (東  京) 03-5531-5793