ニュースリリース

2010年06月23日
No.10-018

日野自動車、大型トラック「日野プロフィア トラクター」を改良し平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させ新発売

- 進化したクリ-ンディーゼルシステム『AIR LOOP』により環境性能と経済性を向上 -

 日野自動車株式会社(以下、日野)は大型トラック「日野プロフィア トラクター」の一部の車型※1を改良し、平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させ、さらに燃費性能の向上により平成27年度燃費基準達成車の設定を大幅に拡大しました。
あわせて安全性能、快適性能など総合的な商品力を大幅に向上させて7月1日より発売を開始します。

 今回、世界最高水準の厳しい規制である平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に対応するにあたり、日野はさらに進化したクリーンディーゼルシステムを開発、「AIR LOOP※2(エア ループ)」と名づけました。(図1参照)
日野の「AIR LOOP(エア ループ)」はきれいな空気(AIR)の循環(LOOP)を目指し、NOx・PMはもちろんCO2排出量すなわち燃費も低減し、ランニングコストを抑えることでお客様の利益向上に貢献するとともに、地球環境への負荷軽減に貢献できるクリーンディーゼルシステムです。

 今回の発売車型は、燃費性能の向上によりSH(後1軸・4×2駆動)系全車で平成27年度燃費基準を達成しています。燃費基準達成車は平成21年度税制改正における自動車重量税および自動車取得税の特例措置(エコカー減税)の対象となり、新車購入時の自動車重量税と自動車取得税が75%減税されます。

                                        ※1 E13C型エンジン搭載車型
                                        ※2 「AIR LOOP」は日野の登録商標です。

●新型「日野プロフィア トラクター」(図2参照)

1.新型日野プロフィア トラクターの主な特長

1)環境性能の進化
●既にPMについては平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制をクリアできるレベルに到達していましたが、このたび更なるエンジン本体の改良、およびDPRに新たに尿素SCRを組み合わせることにより、NOxを低減し平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させました。
・EGRシステムの強化、燃料噴射圧力の更なる高圧化、新型燃焼室の採用などエンジン本体の改良によりNOxの低減と低燃費を両立。
・NOxを除去する高性能尿素SCRの最適制御により、少ない尿素水で大きなNOx低減効果を実現。
・排出ガス処理システムを可能な限りコンパクト化し、重量と設置スペースの増加をミニマムに抑制。

2)燃費性能の進化
●エンジン本体の改良、自動発進が可能となった新プロシフト12(SH系)、プロシフト16(SS系)、さらに種々の省燃費運転支援装置により、一層の低燃費走行を可能にしました。
・SH系では今回新たに自動発進・停止が可能となった新プロシフト12が最適な自動変速により、低燃費走行を実現。
・SS系は全車2ペダル・フルオートマチックトランスミッション プロシフト16に統合。多段変速ならではのきめ細やかな変速で燃費性能と動力性能を両立し、さらにイージードライブも実現。
・新エコランがコンピューター制御により、ラフなアクセルワークやアクセルの踏み込み過ぎなどの燃費に不利な運転を自動的に抑制。
・メーター内に3.5インチのフルカラ-液晶ディスプレイを設置し、さまざまな情報を表示。
このディスプレイに、商用車として世界で初めて、エコドライブを続けることによって成長する「エコツリー※」を表示するなどドライバーに省燃費運転を動機付け。(図3参照)
・SH系は全車平成27年度燃費基準を達成。
※「エコツリー」は商標登録出願中
3)安全性能の進化
●衝突被害を軽減する新PCS※1(プリクラッシュセーフティ・衝突被害軽減ブレーキシステム)と、VSC(ビークルスタビリティコントロール・車両安定制御システム)を全車に標準装備するなど、日野の先進セーフティテクノロジーを積極的に採用しました。
・新PCSは制動力のアップにより万一の衝突時の速度低減能力を向上させたことに加え、世界で初めて、衝突後も車両停止まで制動を継続。また対向車検知機能を追加し正面衝突時の被害軽減にも対応。さらに車両ふらつき警報を新たに搭載し警報が続いた場合PCSの作動を早めるなど機能が向上。
・VSCは安定した走行を保持し車両のコントロールをサポート。カーブでの車線逸脱や横転、ジャックナイフ現象の危険性を減少させ事故抑止に貢献。
・さらにEBS(電子制御ブレーキシステム)の標準装備、またドライバーモニターおよび車線逸脱警報装置のオプション設定など安全性の向上を推進。
・ブレーキライニング幅を拡大※2、温度上昇を抑えライニング寿命を向上。
・またSS系には流体式リターダーを標準装備。フットブレーキと流体式リターダーを最適制御することによりライニング寿命を向上させる新ブレーキブレンディングを採用。
・ドライバー側ミラーの位置を改善、またアンダーミラーの追加により良好な視界を確保。
             ※1 トヨタ自動車(株)と共同で開発。「PCS」はトヨタ自動車(株)の登録商標です
             ※2 SS系は前輪のみ

4)快適性能の進化
●室内をシックなブラック系で統一、落ち着いた空間とすることでドライバーの安全運転をサポートします。
また、オーバーヘッド部に装着する新室内モニターをオプション設定。新室内モニターはナビゲーションシステムをはじめ、左後側方視界補助カメラ、後方カメラ、バックアイカメラの表示に対応し、少ない視線移動で画面を確認できます。
●SS系のサスペンションにはリーフスプリングとアクスルの間に新たにラバーマウントを装着することにより乗り心地を向上させました。

5)その他
●ホイールの取り付け方式にISO方式を採用し点検整備性を向上させました。
●サイドガード、燃料タンク等のアルミ化、またカプラーオフセットの拡大等により従来車(平成17年排出ガス規制適合車)と同等の第5輪荷重を確保しています。

■ 東京地区希望小売価格(代表車型) 
(単位:円)
車名・型式・仕様 エンジン
トランスミッション
第5輪荷重 価格
(消費税抜き)
日野プロフィア トラクター
LKG-SH1EDAG
海コン用
ハイルーフキャブ
後輪エアサスペンション
PCS・VSC標準装備
(写真添付)
E13C〈ET-V〉
302kW( 410PS )
Pro Shift(プロシフト)12
9.5t
(ISO海コン
フル積載対応車は
11.5t)
17,020,500
(16,210,000)
日野プロフィア トラクター
LDG-SS1EKAA
ハイルーフキャブ
リーフサスペンション
PCS・VSC標準装備
(写真添付)
E13C〈ET-IX〉
382kW( 520PS )
Pro Shift(プロシフト)16
18t 20,816,250
(19,825,000)

■ 国内販売目標台数
     1,000台/年(日野プロフィア トラクターシリーズ全体)

以 上
図1 「AIR LOOP (エア ループ)」のロゴマーク

図1 「AIR LOOP (エア ループ)」のロゴマーク

図2 新型「日野プロフィア トラクター」

図2 新型「日野プロフィア トラクター」

図3 「エコツリー」の表示イメージ

図3 「エコツリー」の表示イメージ