ニュースリリース

2005年03月14日

日野自動車、「鋳造同時接合(世界初)によるアクスルハウジングのFCD化」技術で 『大河内記念技術賞』を受賞 ~FCD化により強度向上、軽量化、製造段階でのCO2を25%低減~

日野自動車株式会社(以下 日野)と 日野の子会社である福島製鋼株式会社は、このたび 共同研究で実現した「鋳造同時接合※1によるアクスルハウジング※2のFCD(ダクタイル鋳鉄)※3化」技術により、『2004年度 大河内記念技術賞』を受賞しました。

日野は、すでにこの世界初の技術を活かし、2003年11月にフルモデルチェンジした大型トラック「日野プロフィア」に、強度を向上し、軽量化も実現した新開発のFCD製アクスルハウジングを採用しています。
またFCD製アクスルハウジングは、従来の鋳鋼製アクスルハウジングと比較し、製造工程の大幅な効率化が図れ、製造段階で発生するCO2を25%低減し、環境への負荷も低減しております。

従来、FCDは仕上げ作業が簡便で、熱処理が不要であることから、生産性には優れるものの、溶接ができないため、鍛鋼製アクスルチューブとの溶接構造をもつアクスルハウジングへの採用は不可能でしたが、“アクスルハウジング鋳造時において、FCDに溶接可能な鋼材を接合する新技術”の確立に成功し、アクスルハウジング材料としてFCDの採用が可能になりました。

大河内記念技術賞は、『生産工学、生産技術の研究により得られた優れた発明または考案に基づく産業上の顕著な業績』に対し贈られる 1954年に創設された歴史と権威ある賞です。このたびの受賞は 本技術の先進性、高度な技術レベルが評価されたもので、日野はこれからも“お客さまのお役に立てる技術”“環境への負荷を低減する技術”の革新を続けてまいります。


※1:鋳型内に被接合体(鋼)を配置し、鋳造と同時に接合する 世界初の技術。
※2:左右のタイヤをつなぐ車軸管。アクスルハウジングの左右には、サスペンションが取り付けられ、車体を支えます。
※3:鉄を主成分とし、炭素含有量が2.0%を超える合金「鋳鉄」のうち、組織中の黒鉛が球状化しているもの。


以 上



(参考資料)

「大型トラック用アクスルハウジングのFCD化」
- 鋳造同時接合技術の開発 -



目的
・生産性に優れる高強度FCD(ダクタイル鋳鉄)材料の採用
・製造環境を大幅に向上するリヤアクスルハウジングの開発
方策
従来(鋳鋼)
:堰、押湯溶断、ガウジング(作業環境)、エネルギー歩留りの問題があるが溶接性に優れる
FCD化 :生産性に優れるが溶接性の問題
FCDに溶接性機能を付与「新開発鋳造同時接合技術」*1 世界初
*1・・・鋳型内に被接合体(鋼)を配置し鋳造と同時に接合
効果
・生産性の画期的向上・・・仕上げ、熱処理工程削減
・作業環境、LCAの大幅改善・・・溶断、熱処理不要、CO2排出25%減
・03/11~新大型トラックに全面採用 (特許出願中)
鋳造同時接合技術