ニュースリリース

2014年10月16日
No.14-019

日野自動車、ダカールラリー2015に日野レンジャー2台で参戦

~総合上位を目指して車両を一層パワーアップ、チーム体制も強化~

 日野自動車株式会社(以下、日野)は、2015年1月3日にアルゼンチンのブエノスアイレスをスタートする「ダカールラリー2015」のトラック部門に、菅原義正氏率いるチームスガワラと共に「日野チームスガワラ」として、「日野レンジャー」2台で参戦します。

 日野は、年を追うごとにハイスピード化するレースに対応するため、段階的にエンジンの排気量アップによる高出力化に取り組んできました。前回の2014年大会で、1号車に従来のJ08Cエンジンより排気量が1リッター大きいA09Cエンジンを搭載して好感触が得られたため、次回の2015年大会では2号車にも同エンジンを搭載し、また吸排気系の改良により、更なるパワーアップを実現しました。また、2台とも前後のサスペンションを変更して路面への追従性を向上させ、悪路でのスピードアップを目指します。

  さらに、次回大会にはチーム体制も強化して臨みます。まず、菅原義正氏がドライバーを務める1号車のナビゲーターを1人増やし2人体制に変更することで、乗員の負担を分散し、戦闘力の向上を狙います。加えてレースを支えるメカニックは、全国の日野販売会社からの公募選抜数を1人増やし、函館日野自動車(株)、東京日野自動車(株)、横浜日野自動車(株)、広島日野自動車(株)から各1人が参戦します。また、昨年に引き続き、日野の車両生技部からメカニックが1人とエンジン設計部から1人がチームのエンジニアとして参戦するなど、レース経験者が継続参戦してチームとしての総合力向上を図り、排気量10リッター未満クラス6連覇とトラック部門での総合上位入賞を目指します。

  日野は、世界最高峰のレースに挑戦し続けることで、世界中のお客様やモータースポーツファンと感動を分かち合い、HINOブランドの醸成を図ります。


1. チーム体制について 

● ドライバー・ナビゲーター

菅原 義正(すがわら よしまさ)・・・チーム代表兼1号車ドライバー (1941年5月31日生まれ、73歳。北海道小樽市出身)

日本レーシングマネージメント(株) 取締役会長
・ダカール史上最多の20回連続完走
・ダカール史上最多の32回連続出場 (更新中)
・ダカール史上初の全部門出場 (二輪・四輪・トラック)
・トラック部門総合2位 6回、排気量10L未満クラス優勝 7回
・トラック部門での完走率 95% (出場22回中21回)


羽村 勝美(はむら かつみ)・・・1号車ナビゲーター (1966年9月3日生まれ、48歳。東京都武蔵野市出身)

ジャストスピード 代表
 ・1992年にナビゲーターとして参戦以来、累計13回(※)にわたり、菅原義正のナビゲーターを務める。
※1992、1994~1997、2005~2010、2013~2014年


若林 葉子(わかばやし ようこ)・・・・1号車ナビゲーター (1971年2月10日生まれ、43歳。大阪府大阪市出身)

(株)レゾナンス 「ahead」編集部所属 
2009年~2012年にわたって4度ラリーモンゴリアに出場。うち2010年は三好礼子氏をナビゲーターに、菅原義正製作のジムニー・シエラ1300のハンドルを握り完走。
また2011年は菅原義正のナビゲーターを務め、クラス優勝。ダカールラリーは2015年大会が初参戦。


菅原 照仁(すがわら てるひと)・・・2号車ドライバー (1972年7月13日、42歳。東京都港区出身。菅原義正の次男)

日本レーシングマネージメント(株) 代表取締役社長
(戦歴)
・1998年 ダカールラリーにメカニック参戦
・1999年 ダカールラリーにナビゲーター参戦。
・2003年 エジプトファラオラリーにドライバー参戦し、トラック部門総合優勝(日本人初)。
・2005年 ダカールラリーにドライバー参戦。
・2014年 排気量10L未満クラス優勝 5連覇


杉浦 博之(すぎうら ひろゆき)・・・2号車ナビゲーター (1984年5月6日生まれ、30歳。東京都北区出身)

日本レーシングマネージメント(株) 所属
・2009年 ダカールラリーにアシスタンスドライバー参戦、ラリーモンゴリアにナビゲーター参戦
・2011年 ダカールラリーにナビゲーター参戦。


● メカニック

鈴木 誠一(すずき せいいち)・・・メカニックリーダー (1961年1月30日生まれ、53歳。東京都港区出身)

日本レーシングマネージメント(株) 所属
ナビゲーターやメカニックとして、国際ラリー参戦多数
(ダカールラリー19回、ラリーモンゴリア7回、エジプトファラオラリー2回、オーストラリアン・サファリ1回)


末永 健司(すえなが たけし)・・・(1978年2月14日生まれ、36歳。鹿児島県日置市出身)

日野自動車(株) 車両生技部
1996年に入社して以来、生産車の開発には欠かせない試作工程に勤め、多種多様な商用車のものづくりの現場を支えてきた一人。
2014年にメカニックサブリーダーとしてダカールラリーに初参戦。


林 博永(はやし ひろなが)・・・メカニック (1976年3月1日生まれ、38歳。北海道函館市出身

函館日野自動車(株) 本社


菅原 瞬介(すがわら しゅんすけ)・・・メカニック (1983年1月10日生まれ、31歳。岩手県西岩井郡出身)

東京日野自動車(株) 江戸川支店


福野 広弥(ふくの ひろや)・・・メカニック (1984年11月17日生まれ、29歳。神奈川県横浜市出身)

横浜日野自動車(株) 川崎支店


益田 崇史(ますだ たかし)・・・メカニック (1982年3月30日生まれ、32歳。広島県庄原市出身)

広島日野自動車(株) 三次支店


● エンジニア

名越 勝之(なごし かつゆき)・・・エンジニア (1970年6月4日生まれ、44歳。神奈川県横浜市出身)

日野自動車(株) エンジン設計部
ダカールラリープロジェクトに2012年から携わり、2014年にエンジニアとしてダカールラリーに初参戦し、2台のエンジンコンピューターの実地チューニングを行った。


2. ダカールラリー2015参戦 「日野レンジャー」 諸元表

  1号車 2号車
車両型式 日野レンジャー GT
車両総重量 7,600kg
全長 6,290mm 6,370mm
全幅 2,500mm
全高 3,150mm
ホイールベース 3,890mm 3,970mm
リアボデー メインフレームマウントパイプフレームターポリンボディ
●エンジン  
エンジン型式 A09C-TI (ターボインタークーラー付)
エンジン形式 ディーゼル4サイクル直列6気筒
総排気量 8.866L
最高出力/回転数 630PS [463.4kW]/2,200rpm
最大トルク/回転数 230kgf・m [2255.5N・m]/1,200rpm
燃料噴射装置 電子制御 (コモンレール式)燃料噴射装置
燃料タンク容量 700L
●駆動系  
駆動方式 デフロック前後付パートタイム4WD デフロック前後付フルタイム4WD
クラッチ φ430mmシングルプレート
トランスミッション 6速ダイレクトドライブ前進6速後退1速 パワーシフト付
トランスファー Hi-Loレンジ切替付
アクスル ハブリダクションアクスル
●サスペンション  
スプリング 前後テーパーリーフスプリング
ショックアブソーバー コイルオーバーショックアブソーバー ※1輪あたり2本中1本
ブレーキ ベンチレーテッドディスクブレーキ 対向4ポットキャリパー
タイヤ ミシュランXZL 14.00R20
ホイール 鍛造アルミホイール
空気圧調整システム 4輪独立制御式
ステアリング ボール・ナット式 (インテグラル式パワーステアリング)


ダカールラリー2015参戦 「日野レンジャー」 (左:1号車、右:2号車)



新開発した等長エキゾーストマニホールド

吸気口を拡張したインテークマニホールド


テーパーリーフサスペンション(フロント)

テーパーリーフサスペンション(リア)

※掲載写真の画像データは以下のURLからダウンロードできます。パスワードは「HN141016」です。
    このパスワードは11月16日まで有効です。
 https://on.fileforce.jp/sh?site=c000000081&id=g07i8xx5fusw1wo8oxaah6qsw1



(参考)

1.ダカールラリー2015について
2015年のダカールラリーは、1月3日にアルゼンチンのブエノスアイレスをスタートし、チリ、ボリビアを駆け巡り、2週間後の1月17日に同じブエノスアイレスでゴールを迎えます。

ブエノスアイレスをスタートした後、アンデス山脈へ向かって西進すると高度が徐々に上がり始め、選手とレース車をじわじわと苦しめます。地表は固い岩盤のダートコースから、岩と砂の入り混じるつづら折りの山岳コースへと変貌を遂げ、4500mにもおよぶアンデス山脈を越えてチリに入ると、ペルーの国境手前のイキケへ向けて北進。途中には、世界一乾燥しているといわれるアタカマ砂漠の大砂丘群が広がり、選手の行く手を阻むでしょう。さらに、タフな走破性に優れるトラックと4輪部門は、10日にイキケで休息日を迎える2輪とクワッド部門と別れ、アンデス山脈の東側に位置するボリビアのウユニ塩湖を、ダカール史上で初めて目指すことになりました。ここで、整備を受けることのできないマラソンステージを行い、12日に再びイキケに戻って休息日を迎えます。2015年大会では、2度のアンデス山脈越えと広大な砂丘地帯が待ち構える前半戦で、早々にハイライトを迎えそうです。

休息日に十分な整備を受けた後、後半戦はアンデス山脈へのアタックから開始されます。アンデス山脈を越えてからは世界ラリー選手権(WRC)でも使用されるような、ツイスティなハイスピードコースをひた走り首都ブエノスアイレスのゴールを目指します。前半戦には車と人の耐久性が求められるタフなコースが設定され、後半戦には一瞬のミスが大クラッシュにつながるサバイバルが繰り広げられることが予想され、2015年の大会もまさに「世界一過酷なラリー」となるでしょう。

 

2.日野チームスガワラについて
 1991年に、日野は、日本のトラックメーカーとして初めてダカールラリーに参戦。最低完走率20.5%を記録したこともある、世界で最も過酷とされるこのレースで、日野は初参戦以来2014年まで23回連続完走を果たしています。1994年にはトラック部門で総合2位を獲得し、翌1995年も2位の座を手にしました。1997年には、トラック部門総合では史上初となる1~3位独占という快挙を成し遂げ、世界中を驚かせました。その後も総合2位を3回獲得するなど、トラック部門のトップチームとして活躍を続けています。
 また、1996~2002年まで設けられた同部門排気量10リッター未満クラスでも7連覇。その後の2年間は同クラス分けが廃止されていましたが、2005年大会に同クラスが復活すると、再び優勝を果たし、2007、2010~2014年にもクラス優勝の栄冠を手にしています。

 

戦績:
トラック部門総合優勝1回(1997年)、同部門2位5回(1994, 1995, 1998, 2001, 2005年)
同部門排気量10リッター未満クラス優勝14回(クラス設定15大会中)

出場回数 開催年 コース 総走行距離(km) トラック部門総合順位(括弧内は排気量10リッター未満クラスの順位)
23 2014 ロサリオ~サルタ~バルパライソ 9,209 12位(優勝)・32位
22 2013 リマ~アントファガスタ~サンティアゴ 8,121 19位(優勝)・31位
21 2012 マルデルプラタ~コピアポ~リマ 8,836 9位(優勝)・24位
20 2011 ブエノスアイレス~アリカ~ブエノスアイレス 9,458 9位(優勝)・13位
19 2010 ブエノスアイレス~アントファガスタ~ブエノスアイレス 9,026 2号車:7位(優勝
1号車:規定により失格
18 2009 ブエノスアイレス~バルパライソ~ブエノスアイレス 9,579 14位(2位)・26位
中止 2008 -
17 2007 リスボン~ダカール 7,915 9位(優勝)・13位
16 2006 リスボン~ダカール 9,043 5位・7位(クラス設定なし)
15 2005 バルセロナ~ダカール 8,956 2位(優勝)・6位
14 2004 クレルモンフェラン~ダカール 10,411 5位(クラス設定なし)
13 2003 マルセイユ~シャルムエルシャイク 8,602 5位(クラス設定なし)
12 2002 アラス~マドリッド~ダカール 9,440 3位(優勝クラス優勝7連覇
11 2001 パリ~ダカール 10,873 2位(優勝
10 2000 パリ~ダカール~カイロ 7,880 5位(優勝
9 1999 グラナダ~ダカール 9,441 4位(優勝
8 1998 パリ~グラナダ~ダカール 10,570 2位(優勝
7 1997 ダカール~アガデス~ダカール 8,051 優勝(優勝)・2位(2位)・3位(3位)
1~3位独占はトラック部門史上初
6 1996 グラナダ~ダカール 7,579 6位(優勝)・11位(2位)
5 1995 グラナダ~ダカール 10,067 2位(クラス設定なし)
4 1994 パリ~ダカール 13,398 2位(クラス設定なし)
3 1993 パリ~ダカール 8,877 6位(クラス設定なし)
2 1992 パリ~シルト~ケープタウン 13,015 4位・5位・6位・10位(クラス設定なし)
1 1991 パリ~トリポリ~ダカール 9,186 7位・10位・14位(クラス設定なし)
日本のトラックメーカーとして初参戦

 以 上