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2010年06月15日 No.10-016

日野自動車、大型路線バス「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」を改良し平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させ新発売

− 進化したハイブリッドシステムとクリ−ンディーゼルシステム『AIR LOOP※1』ならびに電動式パッケージクーラーの採用により環境性能と経済性を向上 −

 日野自動車株式会社(以下、日野)は大型路線バス「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」を改良し、平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させ、あわせて快適性能など総合的な商品力を大幅に向上させて本日発売いたしました。

 新型「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」はディーゼルエンジンと電気モーターの2つの動力源を持ち、通常走行時はディーゼルエンジンで走行、減速・制動時には発電機を兼ねる電気モーターで減速エネルギーを回生しバッテリーに蓄電、発進・加速時にはモーターがエンジンをアシストするパラレル式ハイブリッドシステムを備えたハイブリッドバスです。通常は熱として大気中に捨ててしまう制動エネルギーを回生・利用することによりCO2の排出量低減が可能になります。2005年1月の発売以来すでに450台を超える販売実績があり全国各地で環境保全に貢献しています。

 今回、世界最高水準の厳しい規制である平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に対応するにあたり、日野はさらに進化したクリーンディーゼルシステムを開発、「AIR LOOP(エア ループ)」と名づけました。(図1参照)
日野の「AIR LOOP(エア ループ)」はきれいな空気(AIR)の循環(LOOP)を目指し、NOx・PMはもちろん燃費も低減し、ランニングコストを抑えることでお客様の利益向上に貢献するとともに、地球環境への負荷軽減に貢献できる先進のクリーンディーゼルシステムです。
さらにハイブリッドシステムの改良、新開発の電動式パッケージクーラーの採用により環境性能と経済性の向上を達成しました。

 今回発売の「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」は平成27年度燃費基準を達成しており、平成21年度税制改正における自動車重量税および自動車取得税の特例措置(エコカー減税)により新車購入時の自動車重量税と自動車取得税が免税となります。

※「AIR LOOP」は日野の登録商標です。

●新型「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」(図2参照)

1.新型日野ブルーリボンシティ ハイブリッドの主な特長

1)環境性能の進化
●既にPMについては平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制をクリアできるレベルに到達していましたが、こ  のたび更なるエンジン本体の改良と、尿素を使わずにNOxを削減する「新DPR」の採用により平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制に適合させました。
・EGRシステムの強化、燃料噴射圧力の高圧化などエンジン本体の改良によりNOxの低減と低燃費を両立。
・NOxの後処理には尿素フリーの「新DPR」を新開発。尿素水タンクや関連デバイスが不要なため従来の平成17年(新長期)排出ガス規制適合車に対して重量や稼動時のお客様の負担増加をミニマムに抑制。

2)燃費性能の進化
●エンジンの燃焼改善やハイブリッドシステムの改良により一層の燃費向上を達成しました。
・J08E-1M型エンジンは最高出力を177kW(240PS)から206kW(280PS)にアップ、燃費向上とあわせて動力性能の向上も実現。
・ハイブリッドシステムの制御を改善し減速エネルギー回生領域を拡大。回生時にバッテリーに蓄電する電気量を増大させ、より多くのアシストを可能とすることで燃費向上に貢献。
・メーター内のハイブリッドインジケーターを改良。エネルギー回生やアシストの状態を分かりやすく表示し、ドライバーの省燃費運転を支援。
●クーラーに新開発の「電動式パッケージクーラー」を採用しました。
・新開発の「電動式パッケージクーラー」はハイブリッドシステムのバッテリーからの電力供給により電動コンプレッサーを駆動し、アイドリングストップ時にも冷房が可能。
・電動コンプレッサー・コンデンサー・エバポレーターをコンパクトに一体化し冷媒配管を短縮、また電動コンプレッサーを冷房負荷に応じて最適にコントロールすることで効率を向上。
・さらにクーラー用コンプレッサー駆動が不要なためエンジンの負荷が軽減され、冷房稼動期の燃費向上に貢献。

3)快適性・点検整備性の進化
●電動式パッケージクーラーの採用、および冷房ダクトや握り棒の形状等、室内艤装の改良により、乗客の快適性と使い勝手を向上させました。車両レイアウトを見直し、乗車定員も増加させています。
またエンジンルーム内のレイアウト見直し等により点検整備性も向上させました。
・電動式パッケージクーラーの採用により、四季を通じて快適な室内環境を実現。
・エンジン駆動のクーラー用コンプレッサーが不要となったことによりエンジンルーム内の点検整備性が向上。
・ホイール取り付け方式のISO化により点検整備性が向上。
●平成24年7月より電気式ハイブリッド自動車に対して適用される「高電圧からの乗員保護に関する技術基準」および「衝突後の高電圧からの乗員保護に関する技術基準」に適合させました。

■ 東京地区希望小売価格(代表車型)                   (単位:円)

車名・型式・仕様 エンジン
トランスミッション
乗車定員 価格
(消費税抜き)
日野ブルーリボンシティ
              ハイブリッド
LJG-HU8JMGP
ノンステップバス
都市型・中乗り
(写真添付)
J08E-1M< J8-IX >
206kW( 280PS )
5MT(FFシフト)
79人 29,494,500
(28,090,000)

■ 国内販売目標台数
                     200台/年

以 上
図1 「AIR LOOP (エア ループ)」のロゴマーク
図1 「AIR LOOP (エア ループ)」のロゴマーク
図2 新型「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」 LJG-HU8JMGP 撮影用特別仕様車
図2 新型「日野ブルーリボンシティ ハイブリッド」 LJG-HU8JMGP 撮影用特別仕様車
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