ダカールラリー

レースレポート・アーカイブ

5年ぶりに総合トップ10に分け入る 排気量10L 未満クラス8連覇・連続26回完走


2017年 第39回 Dakar Rally 2017 Paraguay-Bolivia-Argentina


 クロスカントリーラリーの世界最高峰イベント「ダカールラリー」の2017年大会が1月2日~14日にかけて南米パラグアイ~ボリビア~アルゼンチンを舞台に全行程約8000㎞にわたって開催された。日野レンジャーの2台体制でトラック部門に参戦した「日野チームスガワラ」は菅原照仁/杉浦博之組が大型のライバル勢を向こうに総合8 位を獲得。5 年ぶりのトップ10 入りを果たすとともに排気量10リットル未満クラスの8連覇を達成した。また、菅原義正/髙橋貢組も総合29位・同クラス2位で完走。日野は連続参戦26回目のダカールを同クラスのワン・ツー・フィニッシュと総合トップ10入りという好結果で締めくくった。


 2017 年大会の2 台の日野レンジャーは、A09CーTI 型エンジン(8.866L) のさらなる増強を図り「シルクウェイラリー2016」(7月8日~23日にかけてロシア・カザフスタン・中国で開催)での実戦テストを通じて戦闘力と信頼耐久性を向上させた意欲作である。1号車のステアリングはチーム代表の菅原義正、2号車は義正の次男でチームのエースである照仁が握り、それぞれ髙橋貢と杉浦博之がナビゲーターを担当。


 南米に舞台を移して9年目。今大会は初めてパラグアイが開催国に加わり、ボリビア、アルゼンチンの3か国で行われた。パラグアイの首都アスンシオンを2日にスタートしたラリーはその日のうちにアルゼンチンに入り同国を縦断。日野チームスガワラはこの序盤戦を2号車がトラック部門の参加50台中累積順位の総合12~19位、1号車も31~41位につけて順調な滑り出しを見せた。続いてボリビアに入ると標高4000mを超える本格的な高地ステージが現れ、コースの難易度も上昇。ここで2号車は持ち前のスピードと正確なナビゲーションで頭角を現し、6日のSSで総合9位のシングルフィニッシュを決めると累積の総合12位に浮上した。


 そして首都ラパスでの中間休息日(8日)を経て後半戦に入っても引き続き好タイムを連発した2 号車は10 日には総合8 位に躍進。ついにトップ10入りを果たした。今大会中はボリビアを中心に悪天候が続き、一部の路面が泥状になったほかSSの短縮やキャンセルが相次いだ。しかし日野チームスガワラはそうした波乱にも粛々と対応。アルゼンチンに戻り最後の難関となったアンデス山麓の砂漠ステージをミスなくクリアした2号車・菅原照仁/杉浦博之組は14日に累積総合8位・排気量10リットル未満1位の成績でブエノスアイレスにゴール。ベテランらしく終盤の難コースで順位を上げ、総合29 位・クラス2 位でフィニッシュした1号車・菅原義正/髙橋貢組とともに日本から駆け付けた日野自動車市川正和会長にゴールポディウムで迎えられた。


市内のゴール会場には地元日野アルゼンチン販売や中南米諸国の関係者らも多数詰めかけてチームを祝福。総合優勝を争う大型の強豪勢に分け入った2号車の活躍と排気量10リットル未満クラス8連覇、そして同クラスのワン・ツー・フィニッシュを達成した日野チームスガワラのダカール2017は歓喜の中で幕を閉じた。

トラック部門成績

       
順位 メーカー タイム
1 KAMAZ 27:58:24
2 KAMAZ 28:17:22
3 IVECO 28:39:43
4 IVECO 28:58:28
5 KAMAZ 30:25:14
6 MAZ 30:33:21
7 TATRA 31:05:20
8(1) HINO 31:17:00
9 MAN 31:43:20
10 LIAZ 31:53:04
29(2) HINO 51:10:46

()内は排気量10リットル未満クラスの順位

 

 連日のレースの様子を詳細に伝える「デイリーレースレポート」はこちら
  http://www.hino.co.jp/dakar/latest_news/index.html

 

サマリーレースレポート (12P | 3.26MB)

 

「HINO TEAM SUGAWARA」 ダカールラリー2017メンバー

1号車 ドライバー:   菅原義正 メカニックリーダー: 鈴木誠一
  ナビゲーター: 髙橋貢 メカニックサブリーダー: 中村昌樹(日野自動車 車両生技部)
    メカニック: 吾妻広之(福島日野自動車)
2号車 ドライバー:   菅原照仁   中村浩司(石川日野自動車)
  ナビゲーター: 杉浦博之   井上順也(岡山日野自動車)
      國本賢治(広島日野自動車)

 

ルートマップ

競技区間(SS):  2,262km
移動区間(リエゾン):  5,861km
走行距離合計:  8,123km (すべてトラック部門の走行距離)

 

     
  スタート ゴール トラック部門 走行距離(KM)
競技区間 移動区間 合計
1月1日(日) スタートセレモニー アスンシオン(パラグアイ) - - - -
1月2日(月) ステージ1 アスンシオン レシステンシア(アルゼンチン) 39 415 454
1月3日(火) ステージ2 レシステンシア トゥクマン 283 528 811
1月4日(水) ステージ3 トゥクマン フフイ 199 558 757
1月5日(木) ステージ4 フフイ トゥピザ(ボリビア) 418 126 544
1月6日(金) ステージ5 トゥピザ オルロ(ボリビア) 219 431 650
1月7日(土) ステージ6 オルロ ラパス 227 227
1月8日(日) 休息日 ラパス - - -
1月9日(月) ステージ7ラパス ウユニ 128 709 837
1月10日(火) ステージ8 ウユニ サルタ(アルゼンチン) 171 708 879
1月11日(水) ステージ9 サルタ チレシト 0 675 675
1月12日(木) ステージ10 チレシト サンフアン 450 295 745
1月13日(金) ステージ11 サンフアン リオクアルト 290 466 756
1月14日(土) ステージ12 リオクアルト ブエノスアイレス 64 722 786
  合計 2,262 5,861 8,123

 

出場・完走台数(台)

名称 出場 完走 完走率
二輪部門 146 96 65.8%
クワッド(バギー)部門 37 22 59.5%
四輪部門(UTV部門含む) 83 62 74.7%
トラック部門 50 40 80%
合計 316 220 69.6%