ダカールラリー

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トラック部門「市販車クラス」および「排気量10リッター未満クラス」優勝
20回連続完走記録を達成
2011年Dakar Rally Argentina-Chile

2011年1月1日から1月16日(現地時間)にアルゼンチン―チリ間で開催されたダカールラリー2011のトラック部門で、「市販車クラス」および「排気量10リッター未満クラス」で優勝し、初参戦以来の20回連続完走を達成。


南米での開催3年目となった今大会はときには3000mを超える高標高や急な登りが延々と続く砂山越え、最高気温50度にも達する灼熱の砂漠など、以前のアフリカとはまた違った過酷なステージが15日間約9500kmにわたって設定された。また、トラック部門には大型改造部門の常勝チーム、ロシアのカマズをはじめパワーアップしたタトラ、マン、イヴェコ、ジナフなど900馬力級の大型勢が多数出場し、中型トラック日野レンジャーで上位を狙う日野チームスガワラにとっては厳しい状況となっていた。

しかしラリーがスタートすると2台の日野レンジャーは粘り強く健闘。パワー勝負の序盤戦では冷静にペースを保ち、チリに入って難易度の高い砂丘ステージが始まると一挙に順位を浮上させた。そして2号車が市販車部門の首位に立ち、1号車とともに排気量10リットル以下クラスのワン・ツー体制をかためると転倒車が続出するなどトラックには危険度の高い終盤のステージを落ち着いて走破。


日野自動車が初参戦した 1991年大会以来20年目の節目となる今大会で見事市販車部門優勝と10リットル以下クラスの1・2位を獲得した。改造部門の大型車勢に対し、市販車部門仕様の排気量10 リットル以下の車両で総合9位に食い込んだ今回の結果は日野レンジャーの優れた走破性と耐久性の証左であるとともにチームの総合力の高さを裏付けるものと言えるだろう。
トラック部門のスタート台数68台に対してゴールしたのは41台と同部門としては少なく、部門の完走率は60%。2輪、4輪を含めた全体の完走率は50・1%という例年にない過酷な大会であった

サマリーレースレポート (2P | 2MB)



デイリーレースレポート


「HINO TEAM SUGAWARA」
1号車 ドライバー:菅原義正 メカニック 門馬孝之 (日野自動車)
  ナビゲーター:杉浦博之   山本昌良 (日野自動車)
      山王隆史 (横浜日野自動車)
2号車 ドライバー:菅原照仁   橋場弘 (石川日野自動車)
  ナビゲーター:鈴木誠一   末次健一 (広島日野自動車)
総合順位 市販車
クラス
排気量10L未満
クラス
ゼッケン ドライバー メーカー ペナルティ
タイム
累計タイム トップとの差
1     500 VLADIMIR CHAGIN KAMAZ   48:28:54 0:00:00
2     502 FIRDAUS KABIROV KAMAZ   48:58:58 0:30:04
3     512 EDUARD NIKOLAEV KAMAZ   51:49:11 3:20:17
4     518 ILGIZAR MARDEEV KAMAZ   54:13:50 5:44:56
5     507 FRANZ ECHTER MAN   54:14:31 5:45:37
6     506 PEPVILA IVECO   55:44:55 7:16:01
7     503 MARCHELVANVLIET MAN   59:10:57 10:42:03
8     537 ARTUR ARDAVICHUS KAMAZ   59:38:39 11:09:45
9 1 1 526 TERUHITO SUGAWARA HINO   62:50:22 14:21:28
10 2   528 MATHIAS BEHRINGER MAN   66:06:29 17:37:35
11     511 MARTINVAN DEN BRINK GINAF   67:40:58 19:12:04
12     524 JOADUA DAF   68:12:20 19:43:26
13 3 2 513 YOSHIMASA SUGAWARA HINO   69:08:17 20:39:23

【開催概要】

1)南米開催 景観、様々な路面、熱狂的なファン、両国のサポート、セキュリティ面で判断
2)コース概要/特徴 "ダカールラリーは、さらに北へ"
「変化に富んだ大地」「最北へ」 「これまでにない砂漠のタイプ」

総走行距離 約9,500km
うち競技区間(SS) 約4,500km
アルゼンチン:1日で広大な平地から草原、起伏の激しい岩場へ激変。走行法もドライからウェッティへ。変化の著しいコースだが、競技者は荒涼とした豊かな大地に心満たされるに違いない。スタート4日後には、サルタからフフイを通り、ボリビア国境へ。その後、競技区間ではないが、4800m超級のアンデス山脈を超えチリへ。
チリ:前回に続いてアタカマ砂漠が競技者の渇きを満たすステージとなる。今回はペルーとの国境アリカまで北上し、休息日を迎える。砂丘超えの難しさと複雑なナビゲーションは、熟練競技者の腕の見せ所となる。
再びアルゼンチンへ:素晴らしい国境の峠パソ・サンフランシスコを通過し、アンデス山脈のコルディエール峠を下山し、難関フィアンバラの白い砂丘超えのステージへ。サン・フアンまでのステージは、砂漠を両断するような渓谷を通過する等、難所。競技者が初めて通るコースとなる。
3)日程 書類審査・車両検査:2010年12月30日~2010年12月31日(アルゼンチンのブエノスアイレスにて)
レーススタート:2011年1月1日 (アルゼンチンのブエノスアイレスにて)
休息日:2011年1月8日(チリのアリカ)
レースゴール:2011年1月16日(アルゼンチンのブエノスアイレス)
4)参加台数/国・地域数 合計 430台
(362台)
約20%増(前回大会比)
・二輪部門 183台
(151台)
 
・クワッド(バギー)部門 33台
(25台)
 
・四輪部門 146台
(134台)
 
・トラック部門 68台
(52台)
 
国・地域数 51 (40)  

括弧内は前回大会数

【Route Map】

ARGENTINA - CHILE