ダカールラリー

2010年11月29日 トラック部門の最新ライバル情報

モンスタートラック参戦急増。カマズは5台体制?

日野レンジャーとの熱戦が予想される、モンスタートラックが続々とエントリーを表明しています。菅原照仁ドライバーの分析も加えながら、ライバルチームについてレポートをお届けします。

カマズ(ロシア)が、新型キャビンを採用したオフィシャルチーム車両を含め5台のエントリーをするという情報をはじめ、その他にもモンスタートラックが大挙してエントリーを表明しています。'07年に総合優勝を飾ったマン(ドイツ)が新たなスポンサーを得て2台エントリーするほか、ダフ(オランダ)を駆るベテランドライバーのベックスも復帰。また、タトラ(チェコ)のロプライスチームも、打倒カマズとして1,000馬力を誇る最強マシンを投入予定。それにより、800馬力を超すハイパワーのモンスタートラックは過去最高の25台以上となり、参戦20回目を迎える日野レンジャーにとってはこれまで以上に厳しい戦いが予想されます。
エントリーを表明している過去の上位チームの顔ぶれ(ジナフ7、カマズ5、タトラ5、イベコ3、マン3、ダフ1、リアズ1、他)からすると、今年も欧州勢との争いの中で、他チームより小型・軽量な日野レンジャーの持ち味をいかに生かして、上位に食い込めるかが鍵となりそうである。

Team Kamaz Master ―車両はカマズ(ロシア)、ロシア人チーム―

豪快なジャンプや四輪ドリフトといったド派手なアクションで、今やダカールラリー・トラック部門の代名詞となったカマズ。参戦当初はリタイヤを繰り返していたが、'02年から5連覇を果たし、ここ10年で8勝という常勝軍団へと成長を遂げた。'10年9月に開催されたダカールシリーズのシルクウェイラリー※では表彰台を独占。エースのチャギュインは通算6勝と抜群の速さで絶対的王者に君臨している。ベース車両であるカマズ・4326は830馬力の18リッターV8ツインターボを搭載したレース専用車両。

Finstral Rally Team ―車両はメルセデス(ドイツ)、オランダ人チーム―

排気量10リッター未満クラスでは、'07年大会から本格参戦をはじめた新興オランダ人チーム Finstral Rally Teamが日野の最大のライバル。'09年では、レース中盤まで、排気量10リッター未満クラスでトップを激走した。7.2リッター500馬力の直列6気筒のエンジンを搭載し、平坦路では大排気量のモンスタートラックに迫る速さをみせる。悪路走破性ではまだまだ日野レンジャーに及ばないが、年々、力をつけてきている。ベース車両はメルセデス・アクサー。

今後は、12月上旬頃に主催者より正式なエントリーリストと詳しいルート情報が発表され、レース前に大会の詳細情報、レース中に現地から毎日レース速報を日野ダカールサイトでお届けする予定です。その他、日野ダカールサイトにて様々な情報を配信しています。

日野ダカールサイト http://www.hino.co.jp/dakar/index.html
ダカールラリー公式ウェブサイト http://www.dakar.com/index_DAKus.html

※シルクウェイラリー
ダカールラリー参戦に向けた調整や、ドライバー・ライダーの育成の場として、ダカールラリー主催者であるA.S.O.が開催するレース“ダカールシリーズ”の1つ。2008年にはハンガリーとポルトガルで開催された。2010年大会は9月5日から13日までの9日間で、ロシア・カザフスタン・トルクメニスタンを通過国とし開催され、四輪部門は、前回ダカールラリー覇者で、元WRC王者であるカルロス・サインツ(フォルクスワーゲン)が優勝。トラック部門は、13台(カマズ6、タトラ1、マン3、イべコ2、マズ1)が出場し前回ダカールラリー覇者のチャギュイン(カマズ)、2位のカビロフ(カマズ)を押さえ、新鋭ニコラエフ(カマズ)が優勝した。
大会の模様は、J SPORTS ESPNで放送されます。ライバルが多数出場した本大会をご覧下さい。

放送日: 11月26日(金)17:00~18:00
11月29日(月)25:00~26:00
12月1日(水)22:00~23:00
12月3日(金)23:00~24:00

シルクウェイラリー公式ウェブサイト http://www.silkwayrally.com/