Rally Mongolia 結果報告

2009年9月15日

“仮想ダカールラリー” ラリー・モンゴリア2009参戦結果

ダカールラリー2010 大会に向け、改良を図った日野レンジャーで日野チームスガワラ(菅原照仁/羽村勝美/杉浦博之組)がRally Mongolia 2009(8/3~10)に参戦した。主な改良点はラジエータファンの電動化やオイルクーラーの追加による冷却系の見直し、ダカールラリー2009 大会でトラブルの発生したディファレンシャルの改善、ショックアブソーバの変更による悪路走破性の向上など、タイムに直結する重要な部分で、その効果が期待された。

今回のコースは標高3,000m の峠越えや灼熱のゴビ砂漠などのステージが盛り込まれ、総走行距離は3,318km。距離は短いものの、まさに仮想ダカールラリーと言えるほど条件が似ており、次回のダカールラリーにおいて上位入賞を目指す日野レンジャーにとっては、最適なデータ収集の場となった。

ショックアブソーバの変更による足廻りの動きは好調であったが、レース初日から、電動ファンの容量不足により、オーバーヒート傾向となり、全開走行が出来ず我慢の走行を強いられた。ラリー中盤は、天候不良による気温の低下に助けられながらの走行で、確実に日程を消化し、終盤、周囲のマシンがトラブルに見舞われる中、順位を上げ、総合6位※、四輪部門3位で完走を果たした。今回の結果を踏まえ、不具合点の対策を施し、ダカールラリー2010 大会の本番へ挑む。

※総合は二輪・四輪・トラックの全出場車(41台)の順位。今回はダカールラリー2010年大会参戦予定車でのテスト走行が主目的であり、順位はあくまでも参考。

菅原照仁ドライバーのコメント

エンジン冷却の課題は残りましたが、本番に向けとても有意義なテストができました。
特に足廻りのセッティングは絶妙で、悪路走破性は間違いなく、トップレベルの車両となりました。冷却の問題はすでに改善策を考えているので大丈夫です。

【大会概要】

開催地: モンゴル・ウランバートル周辺
日程: 8/3~10 (8/2 車検、8/11 表彰)
総走行距離: 約3,300km (レース区間 2,900km、移動区間 400km)
大会HP: http://www.sser.org/rallymongolia/index_main.html

【参戦体制】

車両: 日野レンジャー1台
選手: 菅原照仁(Driver)/羽村勝美・杉浦博之(Co-Drivers)

サイト内検索