ダカールラリー

2018.6.12 No. PD19-02

DAKAR RALLY NEWS hearder

 

「人生の中で最高におもしろい経験になると思う。」
販売会社メカニックインタビュー


 4月に行われた選考会を経て、今年も全国の日野販売会社からメカニック4名が選ばれました。今年1年間の目標や日野チームスガワラのメカニックに応募したきっかけ、そしてダカールラリーにかける想いなどをそれぞれの言葉で語っていただきました。

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(左から)愛知日野 本田さん、三重日野 小田さん、岐阜日野 名和さん、茨城日野 石崎さん


―日野チームスガワラのメカニックに応募したきっかけを教えてください。

石崎:茨城日野に入社する前からダカールラリーに興味がありましたが、販売会社から応募できるとは知りませんでした。ちょうど2年前に上司から「販売会社からでも応募できる」と聞き、応募しましたが、その時は落選してしまいました。今回は、2回目のチャレンジで、無事受かりました。また、サービスマスターコース※に通っていたときに同期だったダカールラリー2016参戦メカニックの坂口さんとダカールラリー2018参戦メカニックの山内さんの2人に感化されたことも応募のきっかけになっています。
※販売会社向け人材育成プログラム

名和:研修を受けたときの講師が、1997年に日野チームスガワラが1、2、3フィニッシュをしたときの橋本さんという方でした。その方から色々な話を聞き、「ダカールラリーっておもしろそうだな」と思ったことが最初のきっかけです。それから、折を見て上司に「ダカールラリーに出たい」と相談してきました。ダカールラリー参戦メカニックの選考会の応募条件を満たすために、サービス技術コンクールの全国大会出場やHS-1という整備資格の取得、サービスマスターコースの勉強に励み、今年やっと上司の了解を得ることが出来ました。しかし、やはり現場が1人抜けると他の人の負担が増え、大変になることもあり、上司からは「今回1回限りの挑戦だぞ。」と言われていました。要は最初で最後のチャンスだったんです。

本田:小さい頃一番好きになった車がパジェロで、その関連雑誌を色々と見ていたのですが、どの雑誌にも「パジェロ=ダカールラリー」と紐づいていたんです。それから「ダカールラリーってなんだろう?」という気持ちが湧いてきて、たくさん車関係の勉強をしてきました。車の専門学校に入ってからも「ラリーっておもしろいな」という気持ちは変わらなかったので、ダカールラリーに関わっている日野を就職先に選び、今回の応募に至りました。

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ダカールラリーへの憧れを語る小田さん

小田:子どもの頃からの憧れでした。僕が子どもの頃はファミコンが発売される前だったので、娯楽が少なくて、当時夜中にテレビで放送していたダカールラリーをよく見ていました。子どもの頃、父の仕事の手伝いで塵芥車に乗ることがあったのですが、ダカール車と塵芥車って少し形が似ていませんか?塵芥車のような車が砂漠で走っているのかと思うと子供心に興味を持ってしまいました。それから18歳のときに自動車の県立学校に入って、「自動車を生業とするのであれば日野に行こう」と思い、2年間勉強して、日野に入りました。 入社当時、ちょうど三重日野から池宮部長がダカールラリーにメカニックとして参戦していて、社内的にも盛り上がっていたのを覚えています。僕も長年ダカールラリーに出ることを目標にしてきましたが、なかなか機会に恵まれませんでした。今年の4月に課長職を拝任した際に、「もし課長になることでダカールラリーにエントリーさせてもらえないのであれば、課長にはなれません」と、ダカールラリーへの強い思いを上司に伝え、エントリーの了承を得ました。それほど、僕は強い思いをもって、応募しました。


―メカニックに決定した後の職場やご家族の反応はいかがでしたか?

名和:僕は総務部長から「合格したで!」と電話で連絡をいただきました。その後、事務所の中で「合格した」と報告したら「ワーッ!」と祝福ムードでした。ただ、「いつからいなくなるの?」という不安の声もありました。

小田:職場の皆さんには「おめでとう」と祝福していただきました。課長職についている身でありながら、送り出してくれた同僚の思いも背負っての参戦となるので、僕のダカールにかける気持ちは重いです。

本田:家族も職場も合格したことをとても喜んでくれました。 実は選考会前に、先輩から面接で出そうな問題など色々と教えていただいた上で選考会に臨みました。選考会当日、先輩から教えていただいたことがどんぴしゃで出て、自信を持って答えることができ、今僕はここにいるのだと思います。先輩にこの場を借りてお礼させてください。ありがとうございました。

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車両製作をする石崎さん

石崎:茨城日野から初めての選出だったので、専務や会社の同僚にとても喜んでいただけました。ただ、今年の6月にあるサービス技術コンクールの地区大会で僕の後輩が出場することになり、支店内で同時期に2人も抜ける状況になってしまうので不安だったのですが、先輩に「なかなか経験できることではない」と背中を押してもらえました。また、実は、選考会を受ける前に彼女にプロポーズをしてきました。無事OKをもらえたのですが、僕のダカールラリー参戦が決まったことで、入籍日など色々なことが先延ばしになってしまい申し訳ないと思っています。それでも、「頑張って」と送り出してくれた彼女には感謝しています。


―チームの中で、ご自身のどのような強みを発揮することができると思いますか?

小田:経験ですね。入社してから20数年、色々な業務に携わってきました。自分の経験をどこまでチームにフィードバックできるかはわからないですが、ここにいる彼らに支えてもらいながら自分の力を発揮できたら、と思います。

本田:周りに目を配ることです。自分が気になったところは言うし、人が気になったところは言ってほしい。そのような雰囲気作りができたらいいなと思っています。

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ボーイスカウトをしていた経験を語る名和さん

名和:昔からボーイスカウトをしていたのでアウトドアへの順応性は強みですね。キャンプとか大好きです。チリ、ブラジル、タイ、韓国でテント生活をしたこともあるので海外の食べ物でお腹を壊す心配はしていません。あと僕はもともとメカニックで、今はフロントをやっているのですが、フロント業務だからこそ見える現場の仕事もあるので、その経験を生かせればいいですね。

石崎:辛い状況でも周りの雰囲気にのみこまれずに堪えられる体力と精神力があることです。全体の士気が下がってくるとあまりいいことがないので、自分が明るくなって周りの人をポジティブに変えられることが自分の強みです。


―最後に、皆さんにとっての「ダカールラリー」を教えてください。

小田:大志です。憧れだけでは語れない。自分の中で志になっていました。ダカールラリーは僕の中でそういう存在になっています。

名和:夢であり、挑戦です。挑戦した努力の結果があってここまでこれました。あとはもうやりきるだけです。

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配線を一から作る本田さん

本田:「自分の人生の中で最高におもしろい経験」です。この経験を楽しんでいきたいです。

石崎:挑戦というイメージが強いです。昔からの憧れで、今までやってきたことが実になって挑戦できるということを楽しみつつ、自分を試していきたいです。