ダカールラリー

2015年1月13日 (No. PD15-28)

 

ダカールラリー2015 レースレポート「休息日」


菅原義正と若林葉子

 

車両を完全リフレッシュして後半戦へ
チリのイキケで中間休息日

 

 ダカールラリー2015は11日、チリのイキケで4輪・トラック部門の中間休息日を迎えた。日野レンジャーの2台体制で参戦している日野チームスガワラはここまで大きなトラブルやアクシデントなしに前半戦をクリアしてきたが、この1日で車両を完全にリフレッシュ。万全の状態で後半戦に臨む。

 4日にアルゼンチンのブエノスアイレスをスタートした今大会はまずアンデス山麓を北上。7日にはアンデスを越えてチリに入国し、アタカマ砂漠でのSSを行った。その後イキケを基点にループ状のマラソン行程を実施し、11日に前半戦が終了した。

 新開発のA09C型9リットルエンジンを2台に搭載し、大幅に改良したサスペンションを採用した日野レンジャーは大型のライバル勢を向うに健闘し、現在の順位は2号車菅原照仁/杉浦博之組がトラック部門総合17位/排気量10リットル未満クラス首位、1号車菅原義正/若林葉子/羽村勝美組も総合30位でクラス2位につけている。1号車はクラス3位のA・カビーニ組(メルセデス・ベンツ・ウニモグ)に対して実に19時間29分45秒ものタイム差を有しており、チームは排気量10リットル未満クラスでの連覇とトラック部門総合での上位入賞という目標に向かって確実な進捗を見せている。

 後半戦は残り5ステージ。ダカールラリーで走ったことのないエリアも通過するので油断は出来ない。とりわけ今大会は砂丘の難しさとともに車両にダメージをもたらす堅い路面が多いので要注意だ。12日の休息日を使ってメカニックたちは車両の徹底的な点検整備を実施。車両がイキケに到着した11日午後に始まった作業は12日午後に終了した。5人の乗員も休憩を採ってリフレッシュし、後半戦に向けて万全の体制が整った。

 

菅原義正/明日は砂丘があるので、気が緩まないように締めていきます。後半戦も自分のペースで走りますが、今のポジションを守れるよう気をつけます。

若林葉子/明日のロードブックを頂いてきましたがモディフィケ(変更)が多いですね。気負うと良くないので粛々とマイペースで行きたいです。

羽村勝美/休息日をしっかり休み、元気になりました。明日は今大会最後の砂丘かもしれないので、しっかり走りたいと思います。

菅原照仁/明日は堅い路面で我慢の日ですが、後半戦は短いのである程度頑張ってプッシュしたいです。昨日走ったエリアをまたまた使い、カラマへの後半部分は前回と全く同じようです。

杉浦博之/いつも通り落ち着いて、でも気持ちを引き締めて行きます。休息日明けの上に長いので注意が必要でしょう。今大会最後の砂丘になりそうなので、しっかりとクリアしたい。

 

林博永/毎日の整備は想像していたよりも大変です。足場が悪く、車は砂まみれなので、どうしても作業性が落ちてしまいます。1号車担当のメカニックとして、菅原義正さんに毎日いろいろなことを教えていただいて、例えば室内の細かなところの整備の仕方や、壊れる前に直す予防整備の際の見るべきポイントなどです。「いかに効率よく的確にやるか」という考え方は、販売会社に帰っても役に立つと思います。実際にダカールラリーに参戦して、とにかくスケールの大きさに驚きました。ライバルチームを見ていると、とんでもないチームばかり。世界を見ると、自分はまだまだメカニックとして勉強不足だなと感じました。

菅原瞬介/とにかく楽しいです。車で移動するだけで楽しいくらい。でも、楽しいといってもそれは「やりがいがある」という意味で、自分たちが作った車がレースに出て、前半戦は順調に帰ってきてくれたので安心していられたからだと思います。そのなかでもいくつか急所が見えてきたので、後半戦はそこの整備を重点的にスピードアップして行うつもりです。これまでは自分が担当した部分だけを意識していましたが、実際にレースに出てみるとそこだけではなくて、トータルでクルマをサービスしなければならない。この点に関してはとても勉強になりました。ライバルの中でも、本当に勝ちに来ているトップチームとの差は歴然としていて、彼らの仕事のきめ細かさや整備力の高さには日野も見習うべき「プロフェッショナルらしさ」がたくさんあります。カマズは車が大破しても、朝までには元通りになってスタートしていった。僕らにはそれができるのかどうか、やってみないとわからないですが負けていられないと思います。個人的なことですが、1月10日が誕生日でした。一生忘れられない誕生日になりそうです(笑)

福野広弥/あっという間に前半戦が終わったという感じですが、一日一日がとても印象深い毎日でした。レース前はチームの連携方法に少し不安を抱えていたのですが、始まってすぐに「年下だからといって遠慮しちゃだめだ」と気付きました。レースでは一瞬の躊躇や遠慮が時間のロスになるので、先輩や後輩という関係なしにチームとして「今やるべきこと」を優先して、率先してコミニュケーションを取るように意識を変えました。休憩もなく作業を続けて、朝方になってくると皆段々と疲れてヘバッテきてしまうのですが、つらいときでもチームメイト同志で励ましあえたからこれまで戦えてこれたし、今のチームのムードはとてもよいと思います。今のところ、作業環境はそれほどきつくは感じていません。むしろ、レースが始まる前に一生懸命やっていた下準備の方がきつかったと感じるくらいで、それがよいトレーニングになったおかげで今タフに戦えていると思います。

益田崇史/正直に言うと、最初の頃は不安を抱えていました。作業環境の変化も要因ですが、「こんなところが壊れるのか」と思うところが壊れるほど、ダカールラリーの過酷さを自分の手で車から感じられて、それに困惑してしまっていました。でも、毎日の作業をこなしていくなかで、3日目くらいから自分のリズムを作っていくことができました。普段の仕事もそうですが、レースではさらに限られた時間の中で絶対にミスが許されない作業を行っているだけあって、いかに効率よく確実にこなしていくかということがポイントになるのですが、差し迫った状況のなかで「メカニックの基礎中の基礎」を改めてダカールラリーで学んでいるように思えます。先日、大破したカマズが徹夜で直してビバークを出発するときに、周りのチームから自然と拍手が沸いたのですが、敵のチームであってもそういったことができる精神を持った人たちがたくさんいる、そんな崇高な場所に自分が出ることができて、とても刺激になっているし周りにも感謝しています。

 

※本ニュースに記載されているラリー用車両は、ダカールラリー用に特別に設計・チューニング・改造された車両であり、特に明記がない限り市販車の仕様とは異なります。

 

● フォトギャラリー


すっかりリフレッシュされた日野レンジャー


A.S.O.(主催者)のザビエル氏に調子を聞かれる菅原照仁


チームのビバークでロードブックの予習を進める羽村&杉浦メカニック


林博永(函館日野)


菅原瞬介(東京日野)


福野広弥(横浜日野)


益田崇史(広島日野)

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● ルートマップ

 

テレビ放送

 

● 全国TBS系列「あさチャン!」

放送内容: レースハイライトとHINO TEAM SUGAWARAの順位速報
放送日時: 1月5日(月)~19(月)午前5:30~8:00間のスポーツコーナー(土・日曜日を除く)
※ニュース番組の特性上、ダカールラリーに関する情報が放送されない場合もありますので、あらかじめご了承ください。

 

● スポーツ専門チャンネル J SPORTS 3

「ダカールラリー2015 デイリーハイライト」

放送内容: 連日ハイライトで熱戦の模様をお届けします。
放送日時: 1月5日(月)~18日(日)午後10:00~10:30、10日(土)のみ午後11:30~0:00

詳細はJ SPORTS公式サイト(http://www.jsports.co.jp/)をご確認ください。
2月には出場選手が出演する総集編、3月にはドキュメンタリー番組の放送を予定しています。

 

インターネット・SNS

 

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デイリーレースレポートの更新情報や、キャンプ地でのひとコマなどを配信予定です。

 

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選手に応援メッセージを送ることができます。ファンの方からのメッセージが、チームにとっての原動力。毎日キャンプ地で読ませていただいていますので、ぜひよろしくお願いします。

 

● ダカールラリー主催者A.S.O.公式サイト

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レース期間中は公式サイトのトップページ上段に「LIVE」というタブが表示され、毎日のレース情報はここに掲載されます。

 

 その他、東京中日スポーツ紙の「トーチュウ F1 EXPRESS(http://f1express.cnc.ne.jp/)」にも掲載される予定です。(詳しい情報を読むには、有料の会員登録が必要です。)