ダカールラリー

2014年7月16日 (No. PD15-06)

 

ラリーモンゴリア2014出場に向けて茨城テストコースでシェイクダウン!

 ラリーモンゴリア2014に出場するレーシングトラック「日野レンジャー」が完成し、7月9日~13日の間に日野自動車の茨城テストコースに持ち込まれ、サスペンションのセッティングや性能の評価のためにシェイクダウンを行いました。日野の開発陣が議論を重ねて作り上げた車両に対して、菅原義正さん、菅原照仁さんの両ドライバーも確かな手応えを感じていました。

 


茨城テストコースに集結した開発陣と日野レンジャー


シェイクダウンに臨む菅原照仁ドライバー(左)と杉浦ナビゲーター(右)

 初日は、菅原義正さんと菅原照仁さんが交互にハンドルを握り、バンクのついた高速周回路や悪路を走行。およそ1時間の走りこみのなかでは、悪路に入ってすぐにサスペンションが固い印象を受け、セッティングを見直すことにしました。日野の開発陣も交えて急遽ミーティングを行った結果、あらかじめ用意していた第二候補の柔らかいセッティングのリーフスプリングに変更し、また、アクスルを保持するために新たに追加したトルクロッドもブッシュ式からベアリング式のものに変更することにしました。大掛かりな交換作業を、チームのメカニックと日野の実験課の技術員が協力して行い、4時間後にはテスト走行を再開することができました。


サスペンションのセッティングを変更

 第二候補のサスペンションのテスト結果は非常に良好で、菅原照仁さんからは「新しいテーパーリーフサスペンションに変更するのはとても大変なことで、もっと長い時間をかけてトライ&エラーを繰り返さないと出来ないと思っていたが、最初の段階でここまで高いレベルまで仕上がっていて驚いた。いろいろと苦労をしながら仕上げてくれた開発陣にお礼を言いたい。この方向性で熟成を図っていけば必ずいい結果がついてくるはずなので、ラリーモンゴリアでしっかりとテストをして次につなげたい」とコメントを頂きました。菅原義正さんからは、「今年で参戦25周年を迎える。そんな節目の年に、より力を入れてよいクルマづくりに取り組んでおり、だんだん良くなってきているので、ドライバーとしてもよい結果を残せるようがんばっていきたい」と、次回への抱負がチーム関係者に語られました。その後、ショックアブソーバーのセッティングを行いながら初日のテスト走行は深夜にまでおよび終了しました。


順調にテストをこなす日野レンジャー


深夜にまでおよんだテスト走行

 残る4日間は、12日のメディア取材会を除き、日野の技術研究所の手によって、2014年大会の車両からの性能向上を評価するために、加速性能テストを行い、また、サスペンションの耐久性を評価するために、各部の応力測定やG(衝撃)測定を行い、無事にテスト走行は終了しました。

 テスト走行を終えた日野レンジャーは、7月16日に鳥取県境港に持ち込まれ、日本海を渡りロシアのウラジオストクを経由して、8月上旬にはモンゴルの首都ウランバートルに到着予定です。

 

● トピックス … ダカールラリー2015に参戦する販売会社メカニックが決定!

 7月8日に、日野自動車本社で「日野チームスガワラ ダカールラリー2015販売会社メカニック選考会」が実施され、全国の日野販売会社から1次審査に合格した応募者が実技と面談による2次審査に臨みました。実技審査は、菅原義正さんと菅原照仁さんをはじめとするチームのメンバーが審査員として目を光らせる中、普段の職場とは異なる環境で、当日初めて顔を合わせた他の販売会社のメカニックとチームを組んで行うため、数々の修羅場をくぐり抜けてきた百戦錬磨の応募者の方々も、さすがに緊張を隠せない様子でした。

 応募者のレベルは年々上がり、選考は困難を極めて例年以上に時間がかかりましたが、選考会当日の実技・面談の結果だけでなく、実際のラリー現場におけるチーム構成なども考慮して多面的・多角的な評価を行った結果、今回は以下の4人の方が選ばれました。


函館日野 林博永さん

東京日野 菅原瞬介さん

横浜日野 福野広弥さん

広島日野 益田崇史さん

 選ばれたメカニックの方は、ラリーモンゴリア後の8月下旬からチームに合流し、来年1月のラリー本番に向けて車両製作やレース運営を学びながら、チームメカニックとしての準備を進めていきます。4人のプロフィールや抱負、日々の奮闘ぶりなどは今後ダカールニュースでお伝えしていきますので、ぜひ販売会社メカニックの活躍にもご注目ください!