ダカールラリー

2014年6月27日 (No. PD15-05)

 

ラリーモンゴリア2014に向けて車両製作がペースアップ

 6月下旬、ドライバーの菅原義正さんと菅原照仁さんも車両製作に加わりながら、急ピッチで改造が進められ、完成した車両は日野自動車のテストコースでシェイクダウンを行ったあと、ラリーモンゴリア2014へ向けて7月中旬頃に出荷される予定です。

 

 前回のダカールラリー2014で、エンジンの排気量が従来のものよりも1リットル大きいA09Cエンジンを初めてダカールラリーに投入し、確かな手応えを得た一方で、パワーアップによるクルマのスピードアップに伴い、クルマと乗員への負担軽減という課題を発見できた大会となりました。
 そこで、日野チームスガワラは、次回のダカールラリー2015に向けて、サスペンション構造の大幅変更に挑戦します。


製作方針について熱心に語り合う、菅原義正さんとメカニックリーダーの鈴木誠一さん

 これまではマルチリーフサスペンションという板バネを何枚も重ねた構造のものを使用してきましたが、エンジンの改良の結果、クルマの走行スピードが格段に向上し、サスペンションに求められる性能も変化してきました。マルチリーフサスペンションは複数の板バネで構成されており頑丈でセッティング変更がしやすいメリットがある反面、重量が重く、板バネ同士がこすれあう板間摩擦のために、常にしなやかな動きをだすことが難しいというデメリットもあります。

 そこで、日野チームスガワラは前回試験的にテーパーリーフサスペンションを後輪に採用しました。テーパーリーフサスペンションは、板バネの数が少ないため軽く、板間摩擦も低いためしなやかな動きを作り出すメリットがある一方、タイヤの位置を維持する力が低く、ラリー中には不具合が発生したこともあります。そこで、アクスルの位置を保持するためのトルクロッドと呼ばれる部品を取り付けることで、そのデメリットの解消を図り、4輪ともテーパーリーフサスペンションに変更することにしました。新たなサスペンションの開発には、日野自動車の先行研究部門である技術研究所を中心にプロジェクトが組まれ、最適なサスペンション開発にあたっています。
 ラリーモンゴリア2014では、この改良に対するテストを重点的に行い、ダカールラリー本番に向けてブラッシュアップしていきます。


エンジンの搭載


運転席の改良を行う菅原照仁さん

 

● トピックス … 菅原義正さん、ラリーモンゴリア2014にジムニーで参戦!若手を育成

 菅原義正さんは、ラリーモンゴリアにジムニーで参戦を続けており、レース競技や自身のトレーニングの目的のほかに、ダカールラリーを夢見る若手の育成を行っています。現在、日野レンジャー2号車のナビゲーターを務める杉浦博之さんも2008年、2010年のラリーモンゴリアにナビゲーターとして参戦し、ナビゲーターの技術を習得しました。
 2014年大会では、日野チームスガワラのサポートカーのドライバーを務める田中宏治さんがナビゲーターとして初挑戦。新たな技術を身につけることで、チームとしての総合力の向上を目指します。


完成したジムニー菅原義正号


機材の操作方法をシミュレーションする菅原義正さんと田中宏治さん(左)

 

● おしらせ … 「日野レンジャー ダカールラリー参戦車」 1/43スケールモデル絶賛発売中!


 このモデルは、精密なディテールの高級ダイキャスト製モデルを「KYOSHO」のブランド名で世界的に販売している京商株式会社に製作を依頼し、日野自動車と日本レーシングマネージメントが監修を行いました。2013年のダカールラリーで菅原義正さんがドライバーをつとめた日野レンジャー(1号車)を、運転席内やシャーシの構成部品はもちろんのこと、リアボデーの中に至るまで精巧に再現しました。数量に限りがございますので、お早めにお買い求めください!

 価格、入手方法については以下までお問い合わせください。
  (株)日野ヒューテック 売店日野事務所  TEL:042-586-5945  担当:浅見(あさみ)