ダカールラリー

2014年6月10日 (No. PD15-03)

 

菅原照仁さん、ラリーに懸ける想いを語る
「信州カーフェスタ2014」でトークショーに出演

 6月7日、長野県のエムウェーブで開催された「信州カーフェスタ2014」のイベントステージで、菅原照仁さんとチームマネージャーの諏訪さんが出演する「ダカールラリートークショー」が行われ、照仁さんは次回の大会に向けて「純国産のチームで、日本の大和魂を世界にアピールしたい」と、意気込みを語りました。

 「信州カーフェスタ2014」は、「クルマの未来がここにある!エコ&セーフティ」をテーマに、長野オリンピックのスピードスケート会場として建設されたエムウェーブで、6月7日(土)と8日(日)の2日間開催されました。日野自動車と長野日野自動車は、今年1月に開催されたダカールラリー2014に参戦した「日野レンジャー(2号車)」をはじめ、昨年の東京モーターショーに出展した「日野ポンチョ・ミニ」や、東京オートサロンに出展した「日野デュトロ エックス」、小型コミュニティバス「日野ポンチョ」などを出展しました。

 6月7日には、会場内のイベントステージで「ダカールラリートークショー」が行われ、菅原照仁さんとチームマネージャーの諏訪さんが出演。照仁さんは、世界一過酷と言われるラリーに挑戦を続ける意義や意気込みを語り、諏訪さんはラリー本番中のチームの生活ぶりなどを披露し、集まった多くの来場者は熱心に耳を傾けていました。

 

司会 「照仁さんはどのようなきっかけで、ダカールラリーに参戦されたのでしょうか?」

菅原照仁さん 「小さい頃からやろうと思っていたわけではなくて、普通に大学生活を送っていたのですが、父(菅原義正さん)がずっとこのラリーに参戦していて、卒業してすぐくらいの時に突然「お前もやれ」と言われて、メカニックとして参戦したのが始まりです。最初の頃は、若かったのでよく分からずにやっていたのですが、ナビゲーターとして初めて車に乗った時に、4kmくらいの5分もかからないような短いコースにもかかわらず、その時に感じた「こりゃすごいな!」という衝撃が今でも忘れられなくて、「これは大変だな、やるなら一生懸命やらなきゃだめだな」と思って、今まで続けています。」

司会 「世界を舞台に挑戦を続けるためのモチベーションは、どのようなことでしょうか?」

菅原照仁さん 「正直に言うと、楽しいことはひとつもなくて(苦笑)、ラリー自体はほとんど我慢大会です。でも、やはりゴールセレモニーは嬉しい瞬間で、1年間のすべてがここで解放されます。それまではずっと気が抜けなくて、ラリーの最後の1日は人から「明日はゴールだからもう安心でしょう」などと言われることもあるのですが、ここで何か起こるといままでの準備、いままでの1万キロがすべて水の泡になってしまうので、本当にドキドキしながら走っています。表彰台でやっとホッとできるのですが、またすぐ次のラリーに向けて準備を始めるので、この数時間のために1年間頑張っているという感じです。実は、自分自身はあまり我慢するのが得意ではないのですが、応援してくれる皆さんのために頑張っています。」

司会 「日の丸を背負っている、という感覚はありますか?」

菅原照仁さん 「我々は国産の車でメンバーも日本人なので、「外国人には負けないぞ!」という気持ちはあります。レース業界自体、日本人のチームはほとんどなくなっていて、例えば日本のメーカーでも海外のドライバーが運転するというケースが多いので、純国産のチームでやらせてもらっているのは、すごく幸せですし誇りに思っています。次回は10リッター未満クラスの6連覇はもちろん、総合でも上位に入って日本の大和魂を世界にアピールしたい。それには、車の性能だけでなくチームバランスや総合力がためされることになりますが、小さい車でも大きい車に負けない、柔道で言うと「柔能く剛を制す」ということでしょうか。外国人も、「日本の車は小さいけれどすごい」という目で見てくれています。南米は親日の方が多いので、我々のチームは人気があるんですよ。」

司会 「ところで、チームのみなさんは、ラリー本番中の食事はどのようにされているのでしょうか?」

諏訪さん 「主催者が朝昼晩の3食を用意してくれるのですが、南米なので肉と芋が中心で正直に言ってあまりおいしくないし、栄養も偏っています。我々のチームの場合、選手以外はそれを食べているのですが、ドライバーとナビゲーターは体調を崩すとレースができなくなってしまうので、日本から炊飯器とお米、レトルトのカレーやお茶漬けや鯖の缶詰などを持っていって、キャンプ場で調理して食べてもらっています。照仁さんは、カップラーメンも好きですよね。」

菅原照仁さん 「塩気がほしいこともあるので、カップラーメンはああいうところで食べるとおいしいですよ。それに、日本人なのでやっぱりお米が食べたい。彼(諏訪さん)がいつもおいしいご飯をつくってくれるので、我々のチームは「ご飯がおいしい」と評判で、キャンプ場ではよく他のチームが遊びに来ます(笑)。」

司会 「他のチームとの交流もあるのですね。」

菅原照仁さん 「過酷で危険なラリーなので、戦っている最中はライバル意識むき出しですが、例えば車が壊れて動けなくなった時など、困った時はお互いに助け合います。自分たちも苦労しているので、相手の苦労もわかるのです。実は、キャンプ場では仲が良くて、皆が「戦友」という感じですね。」

 

 トークショーの終了後、菅原照仁さんは来場者だけでなくイベントの主催者や他の出展者の方からも、記念撮影やサインを求められる人気ぶり!諏訪さんは、「このようなイベントで、お子さんがラリー車のハンドルを握って喜ぶ姿を見たり、大人の方にも喜んでいただいて「すごいね」とか言っていただけると、「あぁ、ラリーをやっていてよかった」という気持ちになります。マネージャーをやっていると、本当に多くの方にお世話になっているということを実感しますので、「皆さんに恩返しをするんだ!」という気持ちで頑張っています」と、チームマネージャーとしての心情を語っていました。