ダカールラリー

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2013年05月21日

日野チームスガワラ、ダカールラリー2014へ向け始動


日野チームスガワラが、ダカールラリー2014参戦に向けて始動しました。
日野自動車の車両開発陣営を強化し、3カ年計画の集大成となる次回大会に臨みます。

次回のダカールラリー2014年大会は、南米での6回目の開催が決まり、日野自動車はチームスガワラとともに、日野チームスガワラとして、継続して参戦することを決定いたしました。日野チームスガワラは、2012年大会から3カ年計画で車両性能の向上に取り組んでおり、集大成となる2014年大会で総合での上位入賞を目指します。


■ 3カ年計画の集大成、総合上位を狙う

日野自動車は、年を追うごとに上位争いが激しくなるトラック部門において、排気量が倍以上もある欧州のライバル車と互角に戦い続けるために、車両開発の陣営を強化し、さらなる車両性能の向上に臨みます。3カ年計画の3年目となる次回大会では、前回初めて投入した電子制御エンジンにさらなる改良を加え、出力向上を図ります。電子制御エンジンと同様に前回初陣となった、アクスルとディスクブレーキは、操作性と信頼性に磨きをかけ、悪路の走破スピードを向上させます。これらの改良は、菅原照仁氏の駆るエースカーの2号車に反映させ、総合順位アップを狙います。菅原義正氏の駆る1号車は引き続き、今まで試したことのない新しい技術や仕様を盛り込んだ実戦型テスト車として参戦を予定しています。
現在は、日野自動車の開発陣やドライバーの菅原義正・照仁両氏が、前回の車両データや映像を入念に分析しながら、より強く、速い日野レンジャーに仕立てるべく、戦闘力アップのプランを練っています。車両の点検と改造は、日野グループで市販車をお客様のニーズに合わせてカスタマイズするビジネスを展開している、日野エンジニアリングアネックス(埼玉県日高市)の工場の一角を使用。2013年8月に開催される「ラリーモンゴリア2013」への参戦も予定しています。


配線加工をこなす菅原照仁ドライバー

分解点検が行われている日野レンジャー


■ 万全のチーム体制、アシスタンストラックを刷新

チーム体制は、菅原義正氏と次男の照仁氏親子が引き続きドライバーを務め、チーム代表を兼任する菅原義正氏は72歳で23回目の出場を迎えます。菅原照仁氏は排気量10リッター未満クラスの5連覇に挑みます。ナビゲーターは、前回大会に続き羽村勝美氏(1号車)と杉浦博之氏(2号車)が務めます。レースを支えるメカニックは、次回も全国の日野販売会社から公募選抜する予定です。
また、サポート強化のために、補給部品を運搬する大型アシスタンストラックを刷新し、悪路走行に長け、強固なフレームを持つため、海外のダンプトラック市場や鉱山で好評を得ているHINO 700 Series ZSを採用。日野エンジニアリングアネックスがリアボディの架装を行います。レース車と共通の20インチタイヤをアシスタンストラックでも使用するため、日野エンジニアリングアネックスに加えて、日野自動車のシャシ機構設計部と羽村工務部、機械部などの手によって、24インチから20インチ用に、アクスルの改造を行い、7月末完成の予定です。


■ 今後の最新ニュースにご期待ください


今後、本ダカールニュースでは、8月に開催するラリーモンゴリア2013の様子や、9月に合流予定の販売会社メカニックの選考会とその結果、車両製作やライバルチームの情報など毎月お知らせします。また、レース開催中は毎日レースレポートをお届けします。ぜひご期待ください。


■ 「ダカールラリー2014 -アルゼンチン・ボリビア・チリ-」開催概要決まる!!

日 程: 2014年1月5日~1月18日
開催国: アルゼンチン・ボリビア(※)・チリ ※ボリビアは、二輪・クワッド部門のみ入国
コース: レース終盤にハイライト
  アルゼンチンのロサリオをスタートし、灼熱多湿のアルゼンチン北部の渓谷や砂地を抜けて、アンデス山脈の麓町サルタで休息日を迎えます。その後の二日間は、二輪・クワッド部門と、四輪・トラック部門は全く別のコースを辿ることが次回大会の特徴です。二輪・クワッド部門は、大会本隊を一時離れ、ボリビアの有名なウユニ塩湖を経由する形で、整備サポートを受けられないマラソンステージが設定されます。四輪・トラック部門は別路でアンデス山脈を越えて、チリ側の麓町カラマで二輪・クワッド部門と再会を果たします。四輪・トラックとの混成チームにとってはサポート体制の変革が求められ、また、同じコース上を走る別の部門の車両が少なくなり、追い抜きをしやすくなることから、順位変動の多い波乱の2日間になることが予想されます。チリに入国後は、太平洋とアンデス山脈の狭間を南下。毎年数多くの出場者をふるい落とす、世界一乾燥しているといわれるアタカマ砂漠やコピアポ周辺の大砂丘地帯などが待ち受け、前回大会とは打って変わって、大会終盤にレースのハイライトが訪れそうです。最終ゴールは、チリ国内で有数のリゾート地となった港町バルパライソで迎えます。南米での開催は6回目を数えますが、部門ごとに別のコースを設定したり、後半にハイライトを寄せたりするなど、今までに比べてレース展開をよりおもしろくしようとする、主催者の思惑が垣間見えるコースレイアウトのように感じられます。
 
ダカールラリー2013参戦「日野レンジャー」(左:1号車 右:2号車)

 

1月 出発地 帰着地
4日 スタートセレモニー
(アルゼンチン・ロサリオ)
5日 ロサリオ サンルイス
6日 サンルイス サンラファエル
7日 サンラファエル サンフアン
8日 サンフアン チレシト
9日 チレシト トゥクマン
10日 トゥクマン サルタ
11日 休息日(サルタ)
12日 サルタ サルタ
13日 サルタ カラマ(チリ)
14日 カラマ イキケ
15日 イキケ アントファガスタ
16日 アントファガスタ エルサルバドル
17日 エルサルバドル ラセレナ
18日 ラセレナ ゴールセレモニー
(バルパライソ)
ダカールラリー2014 走行予定地(左)とコースマップ(右)

 

●<トピックス>菅原義正氏が国内ラリーイベントにバイクで出場し、2,500kmを走破

2013年4月28日~5月4日に、大阪~九州~四国で開催されたラリーイベント「ツール・ド・ブルーアイランド2013」に、バイクで出場した菅原義正氏が、2,500kmにおよぶコースを見事完走しました。同大会は、一般公道や林道を中心にコース設定がされ、道路交通法や安全のための特別ルールを守りながらタイムを競う、今年で25回を数えるラリーです。菅原義正氏は、ダカールラリーを見据えたトレーニングの一環として同ラリーに出場しています。各ステージでは、朝7時20分にスタートを切り、燃料給油中以外はほぼ運転し続けて、夜の9時頃にその日のゴールを迎えるというコース設定を7日間続けました。最終ゴール地となったキャンプ地「四国三郎の郷」(徳島県美馬市)には、ダカールラリー2013年大会でメカニックリーダーを務めた浦辺満広氏(香川日野自動車)が駆けつけ、完走を祝福しました。また、表彰式では、スポーツマンシップ賞にあたる「ブルーアイランドトロフィ」を受賞し、大きな祝福を受けました。

菅原義正氏コメント:
運転している時間が長くてとにかく疲れました。前回はツタに絡まって転んでしまったので、今回は路面だけでなく頭上にも注意を払いながら運転しました。ダカールに向けて良いトレーニングになったと思います。


林道を軽快に駆ける菅原義正氏
   

ゴールした菅原義正氏(右)と
祝福に駆けつけた浦辺氏(左)