社会性報告

 » 印刷用 (PDF 1.5MB)

地域の安全・安心のために企業としてできること~青色防犯パトロールの実施~

日野自動車は、事業所のある地域の安全・安心、また交通安全に貢献するため、さまざまな取り組みを実施しています。

安全・安心な社会をつくるためには、地域住民が警察と連携し、地域に根ざした自主防犯活動をおこなうことが有効です。現在、警察庁では、全国の都道府県警察を通じて自主防犯活動支援事業を展開しています。日野自動車は、こうした地域の防犯活動に協力すべく、自社構内の防犯とあわせ周辺地域の防犯にも寄与することを目的として、2012年に「日野自動車 防犯ボランティア」として「スーパードルフィンパトロール隊」を結成。日野・羽村・新田・古河の各事業所において、工場周辺道路の清掃や、カーブミラーの清掃と点検、防犯キャンペーンへの参加など、自主防犯活動に取り組んでいます。

こうした防犯活動の中でも注力しているのが、「青色防犯パトロール」です。2013年7月の活動開始以来、現在まで継続して実施しています。

青色防犯パトロールとは

「青色防犯パトロール」とは、民間団体や地方公共団体が、青色の回転灯を装備した車両(通称「青パト」と呼ばれる青色パトカー)を使用して地域の防犯のために自主的にパトロールをおこなうもので、2004年から運用が開始されている、新しい防犯のあり方です。一般車両が回転灯を装備することは法律で禁止されていますが、定められた要件を満たし、かつ適正な自主防犯パトロールをおこなうことができると警察から認定を受けた団体は、青色回転灯を装備した車両を使用することができます。その数は全国で9470団体、4万3976台(平成26年末現在)にのぼります。

出動式 出動式

日野自動車では、自動車メーカーならではのノウハウを活かし、白と黒の配色の中にイルカのデザインを盛り込んだ青色パトカーを準備。「スーパードルフィン」と名づけ、防犯活動のシンボルとしています。青色パトカーは各事業所に配備されており、現在は計4台が運用されています。

車両管理や隊員講習、パトロール計画立案などの運営面は総務部保安グループが取りまとめ、警察との連携も図っています。日野警察署からは約3ヶ月に1回、新隊員への講習をおこなっていただくなど、密な連携を取りながら活動を続けています。

 

日野工場での防犯の取り組み

日野市の本社・日野工場では、同市内にある25校の小学校・中学校の近辺を周回する8つのパトロールコースを設定しており、下校時間にあわせて毎日1時間程度のパトロールを実施しています。また、毎晩、日野自動車本社・日野工場周辺の夜間外周巡回もおこなっています。
パトロールをおこなうメンバーは保安グループ以外にも各部署からの参加を募っており、現在、本社・日野工場で約130名の隊員がいます。パトロールは保安グループの守衛1名と各部署からの社員1名のペアでおこないますが(土・日曜日は守衛2名で実施)、1人あたりの当番回数が多くなって活動の継続が難しくならないよう、運用面では工夫をおこなっています。現在、社員1人あたり年2~3回程度の当番となるようスケジュールを組んでいます。
発足以来の3年間で「スーパードルフィン」の走行距離は16,177km、走行日数1,091日、走行時間1,637時間、対応人員延べ3、630名となりました。

日野自動車は、こうした防犯ボランティア活動に参加することが、日野市を始め各地域の安心・安全なまちづくりに貢献することはもちろん、社員の防犯意識定着、安全運転などの遵法精神向上にも役立つと考えています。日野市の地元企業として、今後も防犯ボランティア活動に積極的に取り組んでまいります。

Voice

金子忠司様
「官民連携による防犯」の代表例となる取り組みだと思います
日野警察署 生活安全課長 金子忠司様

「官民連携」は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたテロ対策でも重要となる、これからの防犯におけるキーワードの1つです。日野自動車にはその先駆者として非常に熱心にご協力いただき、さまざまな連携をおこなっています。我々が分析した犯罪発生状況を基に、重点的に巡回すべき時間やエリアなどの情報も共有しています。
青色防犯パトロールは、地域の安全・安心を守ることはもちろん、青色パトカーを見た運転者が安全運転を心がけるといったような、交通事故の発生抑止効果もあります。また日野自動車は日野市の顔ですから、その姿勢が市民の手本になるところもあると思います。市内の他の防犯団体にとって、「スーパードルフィン」を街中で見かけることは、自分達のやる気にも繋がるようです。官民一体による取り組みの代表例として、他企業に与える影響も大きいのではないでしょうか。
今後も、できる範囲で活動を継続していただきたいと願っています。たとえば、困ったことがあっても警察にはなかなか連絡しづらいと感じている市民もいらっしゃいます。もしパトロール中にそういう方を見かけたら代わりに110番するなど、常に連携しているからこそ気軽に警察へ連絡できるというような、官民連携の理想的な形ができればと思います。

井上修
「安全」に対する高い意識を地域に役立てたいと思います
日野自動車株式会社 総務部保安グループ 統括守衛長 井上修

青色パトカーに乗ると、周囲の方から注目され、意識が引き締まります。子どもたちが手を振ってくれたり、交番の警察官が敬礼してくれたりと、地域の方と繋がっているという感もあります。犯罪抑止力を実感することも多々あります。危険運転をしていた自転車が、青色パトカーを見た途端に自転車を降り、歩道を歩き出すといったこともありました。幼児が1人で歩いていたところを保護するなど、実際の防犯のお役に立てたことも数例ありました。そうした時は非常にやり甲斐を感じます。
また、街灯がなく暗い道やカーブミラーの設置が必要な場所など、街に潜むリスクに改めて気付くこともあります。これらの情報は警察へ報告したり、市へ街灯やカーブミラー設置を働きかけ、設置場所を増やしたりするなどの活動もおこなっています。
日野自動車において従来「安全」は厳しく取り組むべき目標であり、全社員がその確保に努めてきました。防犯活動についても、「安全」を守る取り組みの延長として、高い意識で自然と取り組むことができているように思います。今後も地域のため、取り組みを継続させていきたいと思っています。