【DAY8:ステージ6 】後半戦の初日は大会最長のロングステージ。難関の砂丘を越えて9位でゴール。

2019年1月14日
No. PD19-26

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ステージ2でリタイアの1号車は「セミマラソン」に出走

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2号車は、ステージ6で累計総合順位10位に浮上

 13日(日)、ダカールラリー2019は後半戦に突入。ペルーのアレキパ~サン・ファン・デ・マルコナの間で289㎞の競技を行った。この日の競技に臨んだのは2輪105台、4輪バイク(クアド)18台、4輪69台、小型4輪(SxSS)24台、トラック30台。ステージの舞台はマルコナ周辺の砂漠のため2輪部門の参加者は前夜に、4輪/トラック部門の参加者はアレキパを早朝に出発。443㎞の長い移動区間を経てスタート地点に到着。このためSS (競技区間)のスタート時間は遅く、4輪とトラック部門が前ステージのタイム順ごとに混合でスタートを切る方式が採られた。日野チームスガワラの日野レンジャーがトラックの12番手でスタートしたのはお昼の12時3分であった。  
 SS(競技区間)は前後2つのパートで構成され前半部分は57㎞と短いが前回大会でも難所となったタナカの砂丘を通過。柔らかい砂と激しいアップダウンが選手たちを苦しめた。「菅原照仁/羽村勝美」組は日野レンジャーの高い走破性を駆使してアタック。無事、砂丘をクリアして9位にポジションを上げた。その後18㎞のニュートラルゾーンを挟んで232㎞のSS後半へ。こちらも砂とフェシュフェシュ(非常に柔らかいパウダー状の土の堆積物)が連続しスタック車両が続出した。終盤には転倒した先行車が道を塞いで立往生する場面も。また砂丘の中でウェイポイント(通過を義務つけられたGPSポイント)を一か所取り損ねる不運もあったが午後6時過ぎにゴール。暫定の順位はウェイポイントミスによる1時間のペナルティを加算して総合9位。この結果、暫定の累計総合順位は10位に浮上した。その後57㎞の移動区間で7時半ごろマルコナのビバークへ無事、到着した。車両は砂丘でフロントバンパーやフロントパネルを破損したが大きなトラブルはなし。今大会最長807㎞のロングステージであった。

 一方、序盤戦で戦列を去った参戦車が後半戦を走ることが出来る「セミマラソン」がこの日からスタート。第2ステージで無念のリタイアを喫した日野レンジャー1号車「菅原義正/櫻井亜仁」組も出走した。競技者と同じコースを走るため競技に影響がないようスタート時間は遅く、1号車は午後1時6分にSS (競技区間)をスタート。本稿作成時の現地時間午後10時時点で後半のCP(チェックポイント)2を通過して現在も走行中の模様だ。

 明日14日(月)はマルコナを基点にループ状のコースで323㎞の競技が行われる。

菅原照仁2号車 ドライバー)
順位としては7番手でゴール出来ましたが最後のウェイポイント(コース上で通過を義務つけられたGPSポイント)をミスしたのでペナルティをとられると思います。また、終盤のキャニオンを行く一本道で先行車が転倒していて多くの車両が立往生。主催者が車両を排除・整理する作業をしたのでここでロスしたタイムは差し引いてくれるかと思います。いずれにしろ今日はチャンスだったのにもったいないことをしました。

羽村勝美2号車 ナビゲーター)
ウェイポイントを取れなかったのがとても残念です。砂丘の上にあったポイントで取れていないまま降り始めたらもう戻れませんでした。厳しい砂丘の多い一日でした。

整備の打ち合わせをするメカニックと菅原照仁 0B5A0953.jpg

整備の打ち合わせをするメカニックと菅原照仁ドライバー

菅原照仁と砂丘でフロント周りを壊した2号車 0B5A0759.jpg

菅原照仁ドライバーと砂丘でフロント周りを破損した2号車

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無事マルコナに着いた羽村勝美ナビゲーター

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2号車を点検するメカニックたち

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